振り返ってみると、僕の就活は大失敗だったと思う。
そもそも、行きたい会社なんてなかったし、やりたいことなんてなかった。
意外かも知れないけど、僕は人と真面目な話をするのがめっちゃ苦手。
辿々しくなるし、落ち着きがなくなってしまう。
目を合わせるのも苦手。
人の目を見ると心が読まれているみたいで嫌だった。
さて、そんな奴が面接を受けるとどうなるのか。
嘘をついている奴みたいになってしまう。
だから、路線を変えて砕けて話してみた。
そしたら、面接官にめっちゃ怒られた。
面接官どころか社会人に舐めてんの?と言われたのは初めてだった。
おかげで、佐山聡のシューティング合宿みたいな「舐めてんのか?」が聞けた。
なら、泣き落とし路線で行こう。
「御社の製品で俺は事故から助かった」というアホみたいな詭弁で話してみた。
勿論、嘘。
嘘だから辻褄は会うわけなく、そもそもそんな商品は御社で製造していなかった。
地元の奴が同じ面接会場にいたわけだから、勿論、今もネタにされてる。
最終的に40社くらい面接して内定は2つ。
今の会社とパンダがクマか分からん引っ越し会社。
まぁ今考えればどっちもどっちだったのかな。
今の会社は正直な話、10年以内に潰れても笑えない。
商社自体が不要な昨今、経営層と労働者の考え方が全く逆。
これ以上、難しいこと言うとPV数が減りそうなので割愛。
最初の感想は、あーやっちまったな。
今の感想は、行政書士の勉強頑張ろう。
正直、俺よりも頭が芳しくない方が多い。
3桁の足し算が暗算できなかったり、Excelが極端に使えない30代社員がいたりする。
正直ビビってる。お前主任やんけ、しかも社会人何年やっとるんだと。
だけど、僕はそんな人よりも仕事ができない。
何故かと言う他人と上手く真面目に話せないから。
最近、小さい頃は仮面ライダーになりたかったなーって思い出した。
他人に怒鳴られてばかりの仕事で俺は仮面ライダーから程遠くなったなーって思う。
そう思いながらも、今日も帰り道の高級車ディーラーのショーウィンドウを見ながら、買えもしない外車に思いを馳せている。